働き方改革を考える上で必読の本「資生堂インパクト」
2017年3月、政府の働き方改革実現会議の最終報告がまとまりました。半年間の議論でよくここまでまとめたなあと感心するくらいの分量と多岐にわたる内容です。
これに合わせて、ということでもないですが、各企業でも働き方を変えよう、働かせ方を変えなくては、という議論が進みだしています。27年ぶりに料金改定を行ったヤマト運輸も、未払い残業代問題の解決、過重長時間労働の解消による働き手の確保が大きな課題でした。
働き方改革にはたくさんのテーマがありますが、そのうち「女性活躍推進」も大きなテーマです。これを考える上で、ぜひ読んでいただきたいのが「資生堂インパクト」です。1990年代から法律の基準を上回る女性向けの諸施策、育児と仕事の両立支援の施策を次々を実施してきた資生堂が、2015年に大胆な女性活躍推進策を打ちました。育児時短勤務していたビューティー・コンサルタント(BC)職員に対し、「可能な日は遅番や土日勤務を」と提起したのです。マスコミの報道もあって、一時「女性に優しい会社ではなかったのか!」といった批判の声が寄せられ、「資生堂ショック」と言われる現象が起きました。本書は、その経過と資生堂が実行しようとしている”真の女性活躍推進策”について、取材に基づきながらわかりやすくレポートしています。
両立支援だけでは女性の活躍(キャリアアップ)は出来ない。そのために・・・
ご一読を。